名称:
超人(Übermensch)
概要:
超人とは、哲学者フリードリヒ・ニーチェが提唱した概念であり、伝統的な道徳や価値観を超え、新たな価値を創造し、自身の人生を主体的に肯定する理想的な人間像を指す。
提唱の背景・経緯:
ニーチェが著作『ツァラトゥストラはこう語った』(1883年)において、西洋のキリスト教的道徳や伝統的価値観の衰退(ニヒリズム)を克服する存在として超人を提唱した。
主な内容・特徴:
- 既存の道徳や伝統を超え、自ら価値を創造できる主体
- 力への意志を肯定し、自己の可能性を極限まで高めようとする人物
- 受動的ニヒリズムを克服し、能動的に人生を肯定する理想像
批判・議論:
- 超人思想が優生思想や権威主義的思想に誤解・悪用されることがあるとの批判
- 理想的で抽象的すぎて、具体的な倫理規範としては適用困難という指摘もある
影響・関連性:
20世紀の実存主義やポストモダン思想に強い影響を与え、哲学、文学、心理学などの分野で広く参照されている。特に自己実現や主体性をめぐる現代思想に影響が大きい。
関連する人物・概念・作品:
- フリードリヒ・ニーチェ(提唱者)
- 『ツァラトゥストラはこう語った』(代表作)
- ニヒリズム(関連概念)
- 力への意志(関連概念)