概要
アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの長編小説『ユリシーズ』が、彼の40歳の誕生日にあたるこの日にパリのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店から出版された。20世紀文学の最高傑作の一つとされ、モダニズム文学の金字塔として広く認知されている。
背景
- ジョイスは1914年から執筆を開始し、雑誌『リトル・レビュー』で連載を行っていたが、猥褻表現が含まれるとしてアメリカなどで発禁処分を受けていた。
- 出版を引き受けたのは、パリで書店を営んでいたシルヴィア・ビーチであり、彼女の尽力により刊行が実現した。
何が起きたか
- 1922年2月2日、ジョイスの誕生日に合わせて初版1000部が発行された。
- 物語はダブリンの1日(1904年6月16日)を詳細に描写しており、「意識の流れ」や多様な文体の模倣など、革新的な手法が用いられた。
影響
- 小説の形式や言語表現に革命をもたらし、T.S.エリオットやヘミングウェイなど同時代および後世の作家に多大な影響を与えた。
- 舞台となった6月16日は「ブルームズデイ(Bloom’s Day)」と呼ばれ、世界中のファンによって祝われる文学的な記念日となっている。