概要
テキサス・インスツルメンツ(TI)の技術者ジャック・キルビー(Jack Kilby)が、集積回路(IC: Integrated Circuit)に関する最初の特許を出願した。これは現代のエレクトロニクス産業の基礎となる極めて重要な発明である。
背景
- 「数の暴力」問題: 当時の電子回路はトランジスタ、抵抗、コンデンサなどの個別部品をはんだ付けして作られており、回路規模が大きくなるにつれて配線が複雑化し、信頼性や製造コストが限界に達していた。
- 夏のひらめき: 1958年の夏、キルビーは「すべての回路素子を単一の半導体基板上に形成する」というアイデア(モノリシックICの概念)を思いついた。
何が起きたか
- 02月06日(1959年): ジャック・キルビーは「Miniaturized Electronic Circuits(小型化された電子回路)」という名称で米国特許を出願した(特許番号:US 3,138,743)。
- ほぼ同時期にフェアチャイルド・セミコンダクターのロバート・ノイスも独自の方式(プレーナー技術を用いたIC)を考案しており、後に両者ともにICの発明者として認められることになった。
影響
- エレクトロニクスの小型化: ICの登場により、コンピュータや通信機器の劇的な小型化・高性能化・低価格化が可能となった。
- 情報革命: PC、スマートフォン、インターネットなど、現代のあらゆるデジタル技術はIC(およびその後のLSI)なしには成立しなかった。
- ノーベル賞: この功績により、ジャック・キルビーは2000年にノーベル物理学賞を受賞した。