概要
ソビエト連邦のモスクワ(プーシキン広場)に、同国初となるマクドナルドが開店した。冷戦末期のソ連における西側文化の流入とペレストロイカ(改革)を象徴する出来事となり、初日には3万人以上の市民が行列を作った。
背景
- 1976年のモントリオール五輪でマクドナルド幹部がソ連代表団と接触したことから交渉が始まった。
- ゴルバチョフ政権下のペレストロイカにより、外資導入が可能になった。
- マクドナルド・カナダが主導し、食材の供給網(サプライチェーン)をソ連国内に構築するために長い年月を要した。
何が起きたか
- 1990年1月31日、世界最大級の店舗(当時)としてオープンした。
- 開店初日には約3万人が訪れ、長蛇の列ができた。
- ビッグマックの価格は当時の平均月収の数日分に相当したが、西側のサービスと味を求めて人々が殺到した。
- 従業員の笑顔での接客は、当時のソ連の無愛想なサービスとは対照的で話題となった。
影響
- 「鉄のカーテン」の向こう側に西側の資本主義文化が浸透した象徴的な出来事として世界中で報道された。
- ソ連市民にとって、西側の豊かさやサービス基準を直接体験する機会となった。
- その後、ロシア国内でのチェーン展開が進んだが、2022年のロシアのウクライナ侵攻開始に伴い、マクドナルドはロシア市場から撤退した。