概要

SpaceX社が開発した超大型ロケット「Falcon Heavy」の初飛行試験(Maiden flight)が成功した。イーロン・マスクの愛車であるTesla Roadsterを搭載し、火星軌道付近への投入を目指して打ち上げられた。

背景

  • Falcon Heavyの開発: Falcon 9ロケットの第1段を3本束ねた構成で、当時現役のロケットとして世界最大の打ち上げ能力を持っていた。
  • 再利用技術: 第1段ブースターの着陸・再利用を実証することが主要な目的の一つだった。
  • ペイロード: 失敗のリスクが高かったため、実用衛星ではなく、ダミーペイロードとしてイーロン・マスク所有のTesla Roadsterが搭載された。

何が起きたか

  • 02月06日(2018年): ケネディ宇宙センターLC-39Aから打ち上げられた。
  • 2本のサイドブースターは発射後に切り離され、ケープカナベラル空軍基地への同時着陸に成功した。
  • センターコア(中央のブースター)は大西洋上のドローン船への着陸を試みたが、エンジンの点火に失敗し海面に激突した。
  • ペイロードのTesla Roadsterは予定通り軌道に投入され、「Starman」というマネキンを乗せて太陽周回軌道へ向かった。

影響

  • コスト革命: 既存の大型ロケットに比べて圧倒的に安価な打ち上げコストを提示し、宇宙開発の価格競争を加速させた。
  • 視覚的インパクト: 2本のブースターが同時に着陸するSFのような映像や、宇宙を漂うスポーツカーの映像は世界中で話題となり、宇宙開発への関心を高めた。
  • 大型ミッションへの道: その後、軍事衛星やNASAの探査機(Europa Clipperなど)の打ち上げにも採用される信頼性を獲得していった。

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