概要
02月09日(1964年)、イギリスのロックバンド、ザ・ビートルズ(The Beatles)が、アメリカの人気テレビ番組『エド・サリヴァン・ショー(The Ed Sullivan Show)』に初めて生出演した。この放送はアメリカ国内で推計7300万人が視聴し、視聴率45.3%を記録、文化現象としての「ビートルマニア(Beatlemania)」を象徴する出来事となった。
背景
- 1963年、ビートルズはイギリスで既に絶大な人気を獲得していた。
- アメリカでは、キャピトル・レコードから発売されたシングル「抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand)」がビルボード・チャートで1位を獲得し、大ヒットとなっていた。
- エド・サリヴァンはロンドンのヒースロー空港でビートルズを待ち受ける群衆を目撃し、彼らのアメリカでのテレビ出演を計画していた。
何が起きたか
- ニューヨークのCBSスタジオ50(現エド・サリヴァン・シアター)で生放送が行われた。
- ビートルズは「オール・マイ・ラヴィング(All My Loving)」、「ティル・ゼア・ウォズ・ユー(Till There Was You)」、「シー・ラヴズ・ユー(She Loves You)」、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(I Saw Her Standing There)」、「抱きしめたい(I Want to Hold Your Hand)」の5曲を演奏した。
- スタジオには728人の観客が詰めかけ、その大半が興奮した若者たちで、悲鳴のような歓声が響き渡った。
影響
- ブリティッシュ・インヴェイジョン(British Invasion)の始まり: これを皮切りに、ローリング・ストーンズやアニマルズなど多くのイギリスのバンドがアメリカに進出し、成功を収めた。
- ロック・ミュージックの転換点: 多くの若者がこの放送を見てギターを手に取り、バンドを結成するきっかけとなった(例: トム・ペティ、ビリー・ジョエルなど)。
- テレビの文化的影響力の証明: 一つのテレビ番組が社会全体に共通の話題を提供するという、テレビ黄金時代の象徴的な瞬間となった。