概要
1973年1月27日、パリにおいて「ベトナムにおける戦争の終結と平和の回復に関する協定」(パリ和平協定)が調印された出来事。これにより、アメリカ軍のベトナムからの撤退と、アメリカ人捕虜の解放が決定した。
背景
- ベトナム戦争は、米ソ冷戦を背景とした北ベトナム(共産主義陣営)と南ベトナム(西側陣営)の対立であり、アメリカが深く軍事介入していた。
- 長引く戦争と泥沼化により、アメリカ国内および世界中で反戦運動が激化していた。
- 1968年からパリで和平交渉が続けられていたが、難航していた。
何が起きたか
- アメリカ合衆国、ベトナム民主共和国(北ベトナム)、ベトナム共和国(南ベトナム)、南ベトナム共和国臨時革命政府の4者代表が協定に署名した。
- 協定の主な内容は、全部隊の即時停戦、60日以内のアメリカ軍の完全撤退、捕虜の交換などであった。
- この功績により、アメリカのヘンリー・キッシンジャー大統領補佐官と北ベトナムのレ・ドゥク・トにノーベル平和賞が授与された(レ・ドゥク・トは辞退)。
影響
- 協定に基づき、1973年3月にアメリカ軍の戦闘部隊はベトナムから撤退を完了した。
- これによりアメリカの直接的な軍事介入は終了したが、南北ベトナム間の戦闘はその後も続いた。
- 最終的に1975年のサイゴン陥落により南ベトナムは崩壊し、北ベトナムによる武力統一が成し遂げられることとなる。