概要
1946年02月14日(1946年)、アメリカのペンシルベニア大学で、世界初の汎用電子計算機とされる「ENIAC(エニアック)」が報道陣向けに公開されました。約1万8000本の真空管を使用し、当時の機械式計算機に比べて桁違いの速度で計算を行うことができました。
背景
- 弾道計算の需要: 第二次世界大戦中、アメリカ陸軍は火砲の弾道計算を迅速に行う必要に迫られており、これがENIAC開発の直接的な動機となりました。
- 計算手(Human Computer)の限界: 当時は人間の計算手(多くは女性)が手計算や機械式計算機を用いて膨大な計算を行っていましたが、速度に限界がありました。
何が起きたか
- 公開デモ: ペンシルベニア大学ムーア校で公開され、複雑な弾道計算をわずか数秒で完了させるデモンストレーションが行われました。これは人間の計算手が数時間かかる作業でした。
- 圧倒的な性能: ENIACは毎秒5,000回の加算が可能で、当時の既存技術を遥かに凌駕する計算速度を示しました。
影響
- コンピュータ時代の幕開け: ENIACの登場は、電子計算機が実用的であることを世界に示し、その後のコンピュータ開発競争の火付け役となりました。
- 科学技術への貢献: 戦後は弾道計算だけでなく、天気予報、原子核物理学、風洞実験のデータ解析など、多岐にわたる科学技術計算に利用されました。
- 女性プログラマーの活躍: ENIACのプログラミング(配線やスイッチ操作)は主に6人の女性数学者によって行われましたが、長らくその功績は埋もれていました。近年、彼女たちの貢献は「ENIACシックス」として再評価されています。
関連
- (特になし)