概要
02月12日(2001年)、NASAの小惑星探査機NEARシューメーカー(Near Earth Asteroid Rendezvous - Shoemaker)が、地球近傍小惑星である「エロス(433 Eros)」への着陸に成功した。これは史上初めて探査機が小惑星に着陸した出来事である。
背景
- NEARシューメーカーは1996年に打ち上げられ、2000年2月にエロスの周回軌道に入った。
- 約1年間にわたり軌道上から詳細な観測を行い、小惑星の形状、重力場、元素組成などのデータを収集した。
- 本来のミッション計画には着陸は含まれていなかったが、燃料が尽きかけていたミッションのフィナーレとして、技術的な可能性を探るために着陸が試みられた。
何が起きたか
- 探査機は徐々に高度を下げ、時速約6km(歩行速度程度)でエロスの表面に軟着陸した。
- 設計上、着陸用に作られてはいなかったが、機体は損傷せずに着陸後も信号を送り続けた。
- 着陸地点からのクローズアップ画像や、表面の組成データを地球に送信することに成功した。
影響
- 技術的実証: 小惑星への軟着陸が可能であることを実証し、その後の「はやぶさ(日本)」や「OSIRIS-REx(米国)」などのサンプルリターンミッションへの道を拓いた。
- 科学的知見: 小惑星の表面が「レゴリス(細かい砂)」で覆われていることや、その詳細な特徴が明らかになった。
- ミッションの成功: 当初予定されていた科学観測に加え、想定外の成果を上げるという歴史的な偉業となった。