名称:
構造主義(Structuralism)
概要:
構造主義とは、社会・文化・言語などの現象を、その背後にある「構造」(要素間の関係やルール)から分析しようとする思想・理論的枠組みである。個別の要素よりも要素同士の相互関係を重視する。
歴史的背景・発展経緯:
20世紀前半のソシュールによる言語学が発端となり、1950〜60年代にクロード・レヴィ=ストロースの文化人類学、ロラン・バルトの文学理論などを通じて哲学・社会科学全般に広まった。個人の主体性よりも構造を中心に据えることで、人間の思考や社会現象を客観的に分析しようと試みた。
主な特徴:
- あらゆる現象の背後に「構造」が存在すると考える。
- 意味や価値は要素間の関係性により決定されるとする。
- 個人の主体性や歴史的背景よりも、構造自体に注目する。
主要人物・アーティスト:
- フェルディナン・ド・ソシュール(スイスの言語学者、言語の構造的分析を提唱)
- クロード・レヴィ=ストロース(フランスの人類学者、『野生の思考』で文化構造を分析)
- ロラン・バルト(フランスの哲学者、『神話作用』『エクリチュールの零度』で文学・文化を分析)
- ジャック・ラカン(フランスの精神分析家、精神分析に構造主義を導入)
代表的な作品・理論:
- 『一般言語学講義』(フェルディナン・ド・ソシュール、1916)
- 『野生の思考』(クロード・レヴィ=ストロース、1962)
- 『神話作用』(ロラン・バルト、1957)
- 『エクリ』(ジャック・ラカン、1966)
関連するジャンル・思想:
- 記号論
- 精神分析学(ラカン派精神分析)
- 形式主義(ロシア・フォルマリズム)\