名称:
近代主義(Modernism)
概要:
近代主義とは、19世紀末から20世紀前半にかけてヨーロッパを中心に広まった哲学・文学・芸術上の運動である。伝統的な価値観や様式を拒否し、合理性・個人主義・進歩といった近代的価値観を追求した。
歴史的背景・発展経緯:
産業革命以降の急激な社会変化、科学技術の進歩、都市化、第一次世界大戦の衝撃などにより、伝統的な価値観や規範が揺らいだことを背景に登場した。新たな時代精神を表現するために、斬新な表現方法や前衛的なスタイルが発展した。
主な特徴:
- 合理主義、進歩主義、個人主義の強調
- 伝統的な形式の破壊と実験的な表現技法の追求
- 内面的な心理描写や抽象性の重視
- 普遍的真理や客観性への志向
主要人物・アーティスト:
- ジェイムズ・ジョイス(アイルランドの作家、『ユリシーズ』の作者)
- ヴァージニア・ウルフ(イギリスの作家、『ダロウェイ夫人』で心理描写を革新)
- パブロ・ピカソ(スペインの画家、キュビスムの創始者)
- T.S.エリオット(イギリスの詩人、『荒地』でモダニズム詩を確立)
代表的な作品・理論:
- 『ユリシーズ』(ジェイムズ・ジョイス、1922)
- 『荒地』(T.S.エリオット、1922)
- 『アヴィニョンの娘たち』(パブロ・ピカソ、1907)
- 『意識の流れ』(心理描写の技法、文学理論)
関連するジャンル・思想:
- ポストモダニズム(モダニズム以降の思想)
- 表現主義(前衛芸術運動の一種)
- 実存主義(個人主義や内面性との関連)