News Diet

Metadata

Highlights

ニュースは、自律神経系のひとつである「交感神経」を休ませない。感情を乱されるような話を見聞きすると、そのたびにストレスホルモンである「コルチゾール」が放出される。血液中にコルチゾールが放出されると、その量の 多寡 にかかわらず、免疫システムは弱まり、成長ホルモンの生成も妨げられる。 ニュースを消費すると、あなたの体はストレスにさらされる のだ。 — location: 1074

コルチゾールは覚醒ホルモンでもあるから眠れなくなりそう


最も危険なのは、イデオロギーに関する「確証バイアス」だ。イデオロギー(社会思想、政治思想)は、私たちの脳がつくり出す最も愚かしいもののひとつだ。  イデオロギーを持つということは、自分で自分の精神を閉じ込める牢獄をつくり上げることにほかならない。イデオロギーの強力さは意見の一〇乗で、あらゆることに対する見解をひとまとまりで提供し、それだけでまるごとひとつの世界観を構成する。脳に高圧電流のように作用して、私たちにさまざまな短絡的行動をとらせるばかりか、ヒューズをすべて焼ききってしまう。  何があろうと、イデオロギーや教義(宗教や宗派の教え)には近寄らないほうがいい。あなたが少しでも共感を持てるようなイデオロギーや教義がある場合は特に要注意だ。イデオロギーを持つことが間違いなのは確実で、あなたの世界観が狭まって、結果的にお粗末な決断をしてしまう。 — location: 1141


ニュースは極端に短くなければならないにもかかわらず、起きた出来事についても綴らなくてはならない。それを可能にするには、ものごとを容赦なく簡潔化するしかない。  ちょっとした自転車事故だろうが世界規模の経済危機だろうが、何が起きたかとは関係なしに、常にひとつ、ふたつの原因だけを挙げるしかない。そのほかにもある多くの原因や、それらの原因が重なり合ってその結果が引き起こされたことや、結果と原因のあいだで起きた反作用について(それが強化作用であっても鎮静化作用であっても)語られることはない。  ニュースを消費すると、「世界は実際よりも単純で説明可能だ」という錯覚に飲み込まれ、あなたの「決断の質」は損なわれてしまう。 — location: 1194

年表についても、あくまで事実の羅列、自分がよく知っていることに限る方がいいかもしれない。年表が過去のニュースだとしたら、同じ事が言えそう


それなのに私たちは──複雑な質問の場合は特に──すぐに自分の立場を決めたがる。そしてそのあとになってようやく頭で理性的に考え、自分の立場を裏づける理由を探しだす。この思考過程は心理学で「感情ヒューリスティック」 と呼ばれている。 — location: 1330

これはある、感情の合理化も


要は、「何に対しても意見を持たなくてはならない」と考えるのが大きな間違いで、あなたの意見の九〇パーセントは不要なのである。 — location: 1340

これは安心出来ることではある


この賢帝は、二〇〇〇年近くも前にまったく同じことを推奨している。「あなたには、あれやこれやに対して意見を 持たない 自由も、そうすることによってあなたの心を波立たせない自由もある。その性質上、ものごとが自ら私たちに判断を強いることはないのだから」。 — location: 1347

至言だ


それどころか、実際にはもっとひどいことが起きている。得られるものがないだけでなく、あなたが失っているものはほかにもある。「集中力」だけでなく、もっと価値あるものに使うべき「意志力」まで失っているのだ。 — location: 1402

意志力が課題だと感じている


ロンドンの見習いタクシー運転手は、タクシーの免許を取るために非常に多くの知識を詰め込まなくてはならない。ロンドンには二万五〇〇〇本もの通りと無数の観光名所があるが、タクシー運転手は伝統的にそれらを余すところなく知っていなければならないことになっている。  当然、ロンドンでタクシーの運転手になるには三年から四年の研修期間が必要になる。大都市の全体図を脳に保存するには、それだけの長い時間がかかるのだ。  おそらくこうした暗記型のタクシー運転手の研修も、グーグルマップなどのおかげでまもなく時代遅れになるのだろう。だがそうなる前に、ロンドン大学の研究者であるエレナー・マグアイアとキャサリン・ウーレット、ヒューゴ・スピアーズが、この研修を対象にすでに実験を行っている。  彼らは、タクシー運転手の脳にある道に関する知識を、どうにかして観察することはできないだろうかと考えた。「タクシーの運転手になると、脳の構造は変化するのだろうか?」 という疑問を持ったのだ。  彼らは「見習いのタクシー運転手」と、比較対象グループとして選んだ「バスの運転手(常に決まったルートを走るバスの運転手は、二万五〇〇〇本もの通りを覚える必要がないため)」を対象に、折に触れて磁気共鳴画像法(MRI)検査を行った。  検査をはじめた当初、両グループの脳に差は見られなかった。だが数年後、タクシー運転手が免許を取得するころになると、脳の海馬(長期記憶の形成に重要な役割を果たす領域)の構造に変化が認められるようになった。 タクシー運転手の海馬の神経細胞は、バスの運転手よりもずっと発達していた のだ。  脳の構造の違いは、ときが経つにつれてどんどん大きくなった。しかしタクシー運転手は、「頭のなかの道路地図」に関しては秀でていたものの、幾何学的な図を新たに… — location: 1434

脳の構造の喧嘩に対する興味深い研究。プログラマやミュージシャンという専門家における脳の変化についても考えてみたい。例えば、プログラマであることと、ミュージシャンであることがどのように両立し得るのかということを、脳の構造として裏づけながら考えることができるかもしれない。また逆に、それが両立し得ないことがわかるかも。


底辺への競争[世界規模の経済競争によって、労働者の賃金や労働条件が最低水準に落ち込むこと]」が起きているのは、ニュースの消費者である 私たちの 行動が原因なのだから。 — location: 1708

底辺への競争について調べる


本や長文記事を読む前には必ず数分時間をとって、目の前にあるテーマについてじっくり思考する — location: 1796

やってみよう


自分にとって何が重要かを自分で決断する自由は、よい人生の基本要素だ。 — location: 2113

至言だ


「反対の立場の意見」を、「自分の意見」と同じくらい論理的に主張できるようにならなければ、そのテーマについて語り、投票する資格はない ように私には感じられるからだ。 — location: 2228

これはいい思考のエクササイズだと思う