ユク・ホイの再帰性と偶然性をじっくり読み進めているけど、技術が文化や哲学と結びついて相互に影響を与え合うという視点を持ち、技術を単なる効率化の手段ではなく、文化的、哲学的な問いとしても捉えなおすことで、技術の多様性を重視し、統一的で単一な技術システムに従属しない未来を考えることができるという提言が含まれている。統一的で単一の技術によって価値観や倫理観が規定されるのではなく、多様な人間の文化が持っている価値や倫理観を使って技術システムを方向づけていくことで、多様な文化と技術が相互に発展していく未来の可能性を考えられる。その意味では、ローカライズも、広義では文化的な価値の側から技術の方向を定めることと捉えられるし、日本における対話型の生成AIを考えて提供していくこと、技術の側に日本の文化を取り入れていくことの意義も、その文脈に位置付けられるなと思った。