1. エネルギー転化という生命の根本的目的
生命は本質的にエネルギーを取り込み、それを転化し、維持・増殖するシステムである。この視点は生命の存在を物理的・基礎的なレベルでよく説明する。
2. 情報の役割と意識の誕生
生命はエネルギー転化を効率化するため、環境の不確実性を減らす必要があった。そのため情報処理能力を高度化させ、精密な世界モデルを構築するようになった。これが「知性」や「意識」の基盤を形成した。
- 生物は情報を使って世界の内部モデルを作り、未来を予測する。
- 情報が複雑化すると、自己意識、クオリア、精神的な内面世界を形成する基盤になる。
3. 意識による目的の自己拡張
意識は単なるエネルギー効率化の道具を超え、自律的に新たな目的を創出する能力を獲得した。
- 生存や繁殖という基本的な欲求を超え、自らの存在や行動の意味を問い直す。
- 自己実現、哲学、芸術、科学など、より高次な目的を追求するようになる。
4. 意識が生む逆説的状況
人間の意識が元々の進化的制約(エネルギー効率)から解放された結果、目的創出能力が指針を失い、「なぜ生きるのか」という実存的な問いに直面する。
- この問いに対して、人間は新たな指針を模索し続けることになる。