名称:
脱構築(Deconstruction)
概要:
脱構築とは、哲学者ジャック・デリダが提唱した、テクストの内在的矛盾や二項対立の解体を通じて、意味の絶対性や中心性を疑い、固定的な解釈を拒む哲学的・批評的手法である。
提唱の背景・経緯:
1967年の著作『グラマトロジーについて』でデリダが本格的に提唱。構造主義的思考が前提としていた二項対立や意味の安定性を批判し、「差延(différance)」をキーワードとして意味の揺らぎや曖昧性を指摘した。
主な内容・特徴:
- 言語やテクストに内在する自己矛盾を暴露する手法
- 二項対立の優劣関係(例:主体/客体、善/悪、内/外)を解体する
- 意味や真理を固定化するあらゆる試みに抵抗し、多様な解釈を可能にする
批判・議論:
- 意味や真理の不確実性を強調するあまり、恣意的な解釈や相対主義に陥るとの批判
- 実践的・政治的有効性に欠けるとの議論もある
影響・関連性:
ポストモダニズム哲学、文学批評、カルチュラル・スタディーズ、ジェンダー研究に広く影響を与え、多様な思想運動において中心的な役割を果たしている。