名称:

ルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca)

概要:

ローマ帝国の政治家、哲学者、劇作家。ストア派哲学の代表的人物であり、皇帝ネロの家庭教師・顧問を務めたことでも知られる。「人生の短さについて」などの著作を通じて、時間や怒りの制御、心の平穏について説いた。

生涯と背景:

紀元前4年頃、ヒスパニアのコルドバで生まれる。ローマで修辞学と哲学を学び、弁論家として頭角を現す。 カリグラ帝やクラウディウス帝の時代に追放などの浮き沈みを経験した後、アグリッピナの要請でネロの家庭教師となる。 ネロの治世初期(「良き5年間」)を支えたが、後に疎まれ、65年にピソの陰謀に関与した疑いで自害を命じられた。

主な思想・業績:

  • ストア派の教義に基づき、理性と徳を重視する実践的な倫理を説いた。
  • 「富や権力は心の平穏を妨げない限り享受してよい」とする柔軟な姿勢(富の善用)。
  • 怒りの制御(『怒りについて』)や時間の使い方(『人生の短さについて』)に関する洞察。

歴史的影響:

後世の哲学や文学(モンテーニュ、シェイクスピアなど)に多大な影響を与えた。キリスト教徒との往復書簡の伝説が生まれるほど、その倫理思想はキリスト教圏でも高く評価された。

関連する人物・出来事:

  • ネロ(ローマ皇帝、教え子)
  • ストア派(所属する学派)

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